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活動理念
毎年、年頭号の表紙を国際レベルの"時の人"で飾る米誌タイムに掲載されたのは、"危機にさらされた地球"でした。同誌は、「今年、いかなる人物、事件、社会の動きも、私たちが住む地球ほど、人々の関心をとらえたものはなかった」とその選定理由を述べ、大気汚染や温室効果による気象異変、廃棄物による海洋汚染、人口爆発、乱開発による動植物の絶滅などを通して"地球の危機"を強く訴えました。そして「いま世界はこの惑星を救うために、国家の枠を超えて、世界的に運動を起こしうる政治家を必要としている」と結んでいます。 あれから10余年が過ぎて、この"予言"がいかに的を得たものであったかが実証させられています。むしろ、事態はさらに深刻さを増し、21世紀に暮らす全人類を現在の生活、社会レベルで養っていくには、もうひとつ地球が必要だという笑い話のような科学的データも発表されています。 "地球への貢献"を基本理念に、すでに様々な活動を展開している「私たち」は、これらの問題解決に必要なものが"政治家"ではなく、政治を司る"地球人"、経済に関わる"地球人"、この惑星誕生以来の最大の危機をわがこととして、いま自分はなにを成すかを真剣に考えている多くの"地球人"の存在だと考えます。 そして、私たち一人ひとりの心の奥にある"地球人"としての自覚を呼び覚ますこと。はじめの一歩を踏み出す小さな勇気をもつこと。"世紀が変わる。地球を変える"のスローガンのもと、60億余の宇宙船"地球号"の仲間たちが、心のネットワークを結び、叡智を寄せ合うことこそが"地球の危機"脱出への道につながるのだと信じています。 |
地球の一番近くにある星、それが月です。日本では古来から「花鳥風月」「雪月花」などの言葉が示すように、月を自然のひとつと考え、四季折々の美しさを愛でてきました。今世紀に入って、人類はその積年の夢であった月に到着し、そこから撮影した美しい青い惑星"地球"の姿を目にする機会を得て、地球が小さな惑星だといううことを実感しました。 いまこそ、先人が月を自然のひとつと考えたと同じように、私たちは地球上の自然に深い愛着と関心をいだく時を迎えているのです。 いま、世界の各地で異常乾燥が相つぎ、農作物に大きな被害を与えています。そして、この気候変動もたらした要因のひとつに、産業社会が排出する二酸化炭素などによって地表に熱がとどこおり、いわゆる"温室効果"を生じさせていることがあげられています。そこで国連環境計画(UNEP)が中心になり、二酸化炭素の排出量規制を含めた対応策の検討をはじめ、オゾン層の破壊防止をめざす「モントリオール議定書」などが実を結びつつあります。 そんな折、私たちは米国の電力会社AES社と米国の非営利団体CAREが計画した、南米グァテマラの国家的な緑化運動と結びつけた素敵なプランを耳にしました。それはAES社が地球上に排出する二酸化炭素の量を計測し、大気汚染への責任ある対処の手だてとしてグァテマラに5,100万本の木を植える計画に着手したというニュースです。 私たちがめざす活動の見本はここにあります。 国という枠を外し、地球をひとつの小さな星と考えたネットワークをつくることで、いくつもの不可能を可能に変える手だてがあるのだ、と。地球レベルでの足し算と引き算を上手に行うことで、双方が喜びを共にできる解決に道を見つけることができるのだ、と。そして、そんな道を見つけ、切り開くためには従来の国家間での政治的な折衝だけでなく、民間レベルでの自由な発想と柔軟な行動が必要ではないか、と。 私たちはそんな考え方を基本に、CAREの活動を手本として、この地球上に自然と人と文化の調和のとれた共存を創造することが夢なのです。 |
草原を縦横無尽に飛びまわる小さな虫のほうが、私たち人間よりはるかに多くの視点と、自由な行動力を持っているのかもしれません。また、この地球上の大きな自然のサイクルの一部であるという認識を強く感じているのかもしれません。 そこでいま、地球をひとつの小さな星と考えるとき、この地球上に住む60億余の私たちの仲間一人ひとりが国籍や習慣、言葉や宗教などの違いを超えて、ひとりの地球人としての責任ある立場に立ち、多くの視点と自由な行動力を持つことの大切さを痛感しています。一人ひとりの人間もこの地球上の大きな自然のサイクルの一部であるという認識に目覚め、いくつもの視点と自由な行動力とによって人と人を結び、情報と情報を結び、地球への貢献に手をとりあうことの必要性を強く感じています。 私たちの目的と活動の出発点はここにあります。いかにしたら人と人、情報と情報のよりよい"結びつき"を創造できるだろうか。また、いかにしたらより地球に貢献でき、より多くの地球人に役立つことができるだろうか――その答えを探求し、実践への道を切り開くことが私たちの役割です。この活動には、固定観念にとらわれないいくつもの新しい視点からの考察を必要とします。そして、いままでの方法論にとらわれない自由な行動力を必要とします。 そんな意味で私たちの活動は、地図のない宇宙を旅する探検家のようであり、また、道なき所に道をつくる開拓者にも似ています。 新世紀を迎える今、環境破壊、飢餓など、この地球がかかえる様々な難問は、こうした責任ある立場をとることによって解決できるのです。 |
私たち「HEXAGON」の活動は、地球への貢献を理念に5つのテーマを設定しています。 【1】地球をひとつに思考する。 国、人種、言葉、習慣、思想、宗教などの枠を超え、地球をひとつの小さな星と考える"地球人感覚"の創造をめざします。 【2】地球の環境を創造する。 地球レベルでの環境保全、資源の有効利用などに世界各国の英知を結集し、その連携を推進することにより生き生きとした緑の地球の創造をめざします。 【3】地球の経済を安定させる。 地球レベルでの経済格差による力関係を是正し、飢餓、闘争のない新しい国際社会の創造をめざします。 【4】地球の子どもを健康にする。 地球上から飢餓をなくし、21世紀の地球人社会を支える子どもたちの心と体の健康を考えた生活・教育環境を創造します。 【5】地球の可能を探求する。 自然と人と文化の調和した未来の地球の可能性を探求し、その実現に力を注ぎます。 以上、5つのテーマごとに人と人、情報と情報の結びつきに重点を置いた地球人コミュニケーションを推進する「HEXAGON」の活動はすでに開始しています。 私たちの活動は、新しき1000年に向けて、地球のすべてを愛し、すべての地球人を愛する心で、この地球全体を"元気"に変えていくための道づくりです。そして、私たちがつくるそんな新しい道の入り口に、宇宙船"地球号"60億余の仲間のひとりとして、いま"あなた"も立っているのです。 私たちが掲げる理念と、その活動に共感する方々の積極的な参加と支援、また、意見や問い合せを待っています。 |
地球の直径に幅99.9mの植林帯を冠することで、地球全体の緑地回復のベースラインにするとともに、世界各地で行われている植林活動に、より多くの地球人が参加するよう働きかけるものです。 ☆ カラコルム(和林)計画・植林センター設立プロジェクト 「地球"緑のリボン"計画」の出発点であるモンゴル国、ゴビ砂漠地域に、苗木生産機能を持つ植林ボランティアセンターを設立し、年間2,000万本生産体制の確立をめざしています。 |
地球環境の急激な変化が引き起こしている食糧不足に歯止めをかけ、飢餓のない実り豊かな惑星・地球を取り戻すために、「ミネラル農法」による健全な食糧増産に地球全体が取り組むよう普及のための活動を進めています。 ※「ミネラル農法」は、天然ミネラルを使用した環境にやさしい食料増産農法で、国連(UNDP)も韓国において実験中。<1999年は、無農薬で行い117.5%の収穫実績を記録> |